新緑が輝き過ごしやすい日が続いていますが、皆様いかがおすごしでしょうか。
朝ドラと建物めぐりが趣味の金山駅前事務所事務スタッフです。
皆様の中でも朝ドラをずっとご覧になってる方も多いと思いますが、私もほとんど毎回みています。(といっても朝ではなくて帰宅後、録画となってしまいますが。。)
この4月から放送されてるNHKの朝の連続テレビ小説「虎に翼」は日本初の女性弁護士の一人、三淵嘉子さんをモデルにしたドラマで、毎日楽しく視聴しています。特に見慣れた名古屋の風景(名古屋市政資料館、市役所本庁舎や鶴舞公園)、明治村の建物が出てきます。名古屋市政資料館は昭和45年まで実際に裁判所としても使われていていましたが、今は名古屋市の公文書館として一般にも公開されていますので実際にご覧になりたいかたは是非訪れてみてください。この時代の洋風の建築物は今になってもその魅力が十分残っていて、変わらないスタンダードな美が感じられます。
ドラマの最初のほうでは、度々この時代民法の話が出てきます。離婚裁判の話など、ドラマの中の話とはいえ主人公と一緒に「はて?」と思う事も多々あり、女性が男性と同じ仕事をすること、自分の財産を自分で管理すること、今ではあたり前のことも、古くからのしきたりをいかに今の時代にフィットさせるべく前の世代の方が苦労して得た権利なのだと思うと、今当たり前に思うことにも先の方の努力で勝ち取った権利もたくさんあるのだとあらためて思いました。
先日金山駅前事務所に離婚のご相談でいらっしゃったお客様で、とても印象に残った方がいます。ご相談が終わった後に何か伝えたいことがありそうな感じでしたが、お見送りの際にとても明るい表情で「とてもよい時間でした!」とおっしゃってお帰りになりました。アンケートを見ると「法律のことだけでなく、心理面も踏まえてお話してくださったことで、今の自分に自信がついた事と、夫に対してどう接していくかも改めて考えることができました。こういうタイプの弁護士さんはなかなかいないと思います」と満足してお帰りになっているご様子で、60分の短い時間ではありましたが、弊所へお越しいただいたことで、何か気持ちが大きく変わるきっかけになれたことを嬉しく思いました。離婚の相談にいらっしゃる方は、離婚を望む方ばかりではありません。離婚したくない人、迷ってる人、何ができるのかわからなくなってご相談にみえる方もいます。
ドラマの中でも、声をあげられる人、行動できない人、どちらにも寄り添える弁護士を目指したいというような事を主人公がいっていたのを思い出しました。一事務スタッフとしてできることが限られていますが、改めて、ご相談にいらっしゃるお客様への気持ちに寄り添った丁寧な対応ができるよう心がけようと思った出来事でした。